「リンケンさんは広島へ茶を買いに行った」(1月19日)

 夢見る茶畑 白谷清茶堂が利用する共有スペース「いわみ 茶の家」の改築工事を手掛けて下さった地元柿木村の(株)リンケンを率いる建築家:田村浩一氏が逝去されました。 

 昔の言い方では「リンケンさんは広島へ茶を買いに行った」となります。

 昭和10年に建造された旧西山邸は、住人がいなくなって数年間も空き家状態のまま痛んできました。オリジナルの美観と個性を尊重しながら、茶の製造・加工・商品作り・文化事業が実働できる「茶の家」に仕立て直す難しい仕事を引き受けてくださいました。

 私たちが使う「茶の家」は田村氏の最新作であり、最終作となりました。なんという巡りあわせでしょう。

 夢見る茶畑白谷清茶堂は、田村氏と彼の作品に敬意を払い、心して大切に使わせていただきます。どうか安らかにお休みください。合掌。R.I.P.(文責:村山和之)